第1回技術交流会開催! 活発な意見交換で大いに盛り上がりました!!

9月5日(水)、ソーラーシェアリング推進連盟主催による第1回技術交流会が開催されました。

前日に、強い勢力を保ったまま上陸した台風21号の影響で、一時は開催も危ぶまれましたが、会場のある東京・恵比寿は、台風一過の好天に恵まれ、無事開催することができました。

 

ソーラーシェアリングのシステム設計は、どんな方向を目指すべきか?

 

交流会は、連盟代表馬上丈司氏による挨拶からスタート。

「2015年ごろから自然災害、特に台風時による太陽光発電設備の損壊が問題となっています。ご存知のように、地上設置型については、NEDOを中心にガイドラインが策定されていますが、営農型発電(ソーラーシェアリング)については対象外となっています…」

実は前週(8月29日)、NEDOとJPEA(太陽光発電協会)主催で開催された、ソーラーシェアリングに関するガイドライン策定についてのラウンドテーブルに参加してきたことも報告した上で、

「我々は、今年から来年にかけて、ソーラーシェアリングの導入は急速に増えていくであろうと考えています。そんな中で、そのシステムについて、一体どんな方向を目指すべきか? 認可が始まって5年、発展期のソーラーシェアリングのシステム設計は、どのような思想のもとに作られてきたか、具体てきな事例とともに知ることで、お集まりいただいた皆さんの、忌憚のないご意見をお聞きしたいと思います」

と、当会の狙いについて説明しました。

ソーラーシェアリングならではの構造設計とは?

 

続いて行われた馬上氏の発表では、今年5月の制度改正を受けて、ソーラーシェアリング導入は増加している一方、すでに稼働している設備では、営農に問題を抱えている事例が増えていることに触れ、「営農と発電という2つの視点に立った=ソーラーシェアリングならではとも言える構造設計」についてスライドを使って解説。導入の概況、制度改正の注目ポイントのほか、直近の視察から現状のソーラーシェアリング架台の類型化を試みて、来場者の大きな関心を呼んでいました。

 

セルフビルドによる独自架台の効果と実用性、これからの課題

 

次に発表を行ったのは、ソーラーカルチャー代表の松岡顕氏。2012年に市民活動をきっかけにソーラーシェアリング発案者の長島彬氏に出会ったことで取り組みを始めた氏は、セルフビルドでソーラーシェアリング設備を作り始めました。資材調達、施工までほぼ全てを一人で行いつつ、「ソラカルシステム」という独自の「手動式パネル回転機構」を開発しています。

発表では、これまでほぼ5年間、約2MWに及ぶ導入実績から、その効果や実用性、そして課題までも具体的に開示して、来場者との質疑応答では、架台の素材、ウィークポイント、ソーラーシェアリングに適したパネルのサイズについてなど、活発な意見が交わされました。

 

環境にトコトンこだわるソーラーシェアリング

続いて発表したのは、市民エネルギーちば代表の東光弘氏。提唱する「環境にトコトンこだわる」ソーラーシェアリングについて、単にキレイごとだけでなく「売り手よし、買い手よし、世間良し」と、All Winなソーラーシェアリングについて、農業との調和、地域や自然との調和、廃棄コストの削減など、自身が取り組んでいる事例をサンプルとして、具体的に発表しました。

特に印象的だったのは、昨今、報道などを中心に目にすることも多くなった「SDGs」や「Re100」との高い親和性について。こちらも事例を踏まえた解説で、熱心にメモをとる来場者も多く見られました。

 

トークセッションによる来場者との意見交換

最後は、発表者3人と来場者を交えた、当会のメインともいうべきトークセッション。各々の発表後に設けられていた短い質疑応答の時間にも、来場者の積極的な発言が目立ちましたが、このセッションでは、より活発な意見のやりとりが生まれていました。

特に冒頭で、馬上氏が来場者の属性について尋ねたところ、営農者、メーカー、EPC、発電事業者など、多岐にわたる参加者であることが判明。それそれの立場から、より具体的・現実的な意見が多く聞かれて、第1回開催にも関わらず、大いに充実した内容となりました。

 

来場者同士の活発な意見交換

トークセッション終了後の懇親会にも、多くの来場者が参加。それぞれの熱い想いや疑問などをぶつけ合う姿がそこここで見られました。

 

大成功だったからこそ、継続的な議論を

 

繰り返しになりますが、第1回目の開催となった技術交流会は、非常に活発な意見交流を持って、大成功で終われたと言えるでしょう。

しかし、これを単発のもので終わらせることなく、継続した取り組みとして、今後のソーラーシェアリングの設備設計ガイドラインの策定に向けても、有意義に機能するものにしなければなりません。

今回参加が叶わなかった皆様も、ぜひ次回開催の折には、ご参加いただきますようお願いいたします。